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2025年09月11日

職場の服装「カジュアル化」5割超が実感も
対面では約7割、オンラインでは約5割が相手の服装が気になると回答

仕事の服装、身だしなみについての意識調査を実施
コクヨグループでEコマースサービスを提供する株式会社カウネット(本社:東京都港区/代表取締役社長:宮澤 典友)は、コミュニティサイト「カウネットモニカ」会員1,089名を対象に「仕事の服装、身だしなみについて」と題した調査を実施し、2025年9月11日(木)に調査結果を公開しました。働き方の多様化が進む中で、職場における服装や身だしなみに対する意識などの回答結果をまとめています。
■調査を実施した背景
コクヨグループでは、社員のワークライフバランスの実現や多様性ある組織づくり、新たな働き方の推進を通じて、Well-being(ウェルビーイング)の向上に取り組んでいます。働き方の多様化が進む中で、仕事における服装や身だしなみも、働く人の快適さや職場の風土に関わる重要な要素となりつつあります。そこで今回は、Well-beingの視点から、職場での服装や身だしなみに対する意識や変化について調査を実施しました。
■調査概要
・調査テーマ:「仕事の服装、身だしなみについて」の意識調査
・調査期間:2025年7月11日(金)~7月17日(木)
・調査対象:「カウネットモニカ」会員の中から全国の男女合計1,089名
・調査方法:インターネット調査
■調査結果サマリー
・職場で仕事をしているときの服装で最も頻度が高いのは「カジュアル」スタイルが約4割。「オフィスカジュアル」「ビジネスカジュアル」と合わせて、カジュアル系が約9割を占める。
・職場で多く見られる服装は、現在は「カジュアル」スタイルが約半数で、5年前よりも約10ポイント増加。「オフィスカジュアル」「ビジネスカジュアル」も増加しており、5年前よりもカジュアル化が進行している。「ビジネス」スタイルは微減ながらも2.5割超えで一定数を維持。
約7割がリアル面談では相手の服装が気になると回答。オンラインでは約5割と、状況による意識の差が見られる。
・取引先や面談相手の服装で気になるスタイルは「短パン」が約7割。「肩が出るようなノースリーブ」が約6割で、露出やラフさに敏感な傾向。
約半数が5年前と比べて職場の服装の「カジュアル化・多様化が広がっている」と回答。
■職場で仕事をしているときの服装、カジュアル系が約9割。
職場で仕事をしているときの服装のテイストについて聞いてみると、最も頻度が高い服装として「カジュアル」が43.7%で最多となり、「オフィスカジュアル」(33.2%)、「ビジネスカジュアル」(12.8%)とあわせて、カジュアル系が全体の約9割を占めました。複数選択で見ても「カジュアル」(55.3%)や「オフィスカジュアル」(50.2%)が上位にあり、日常的に幅広くカジュアル傾向が浸透していることがうかがえます。一方、「ビジネス」は複数選択で21.2%、最頻では10.3%と少数派にとどまり、服装の自由度が高まっている実態が読み取れます。


参考)服装イメージ例
■職場で多く見られる服装、5年前よりもカジュアル化が進行。「ビジネス」スタイルは一定数を維持。
続いて職場で多く見られる服装について、現在と5年位前について聞いてみました。結果は、現在は「カジュアル」が50.2%で最多となり、5年前の40.6%から約10ポイント増加しました。「オフィスカジュアル」(36.7%→46.2%)や「ビジネスカジュアル」(25.1%→32.8%)も増加しており、全体としてカジュアル系の服装が主流化していることがうかがえます。一方、「ビジネス」は28.2%から26.3%へと微減にとどまり、きちんとした服装の人も一定数を占めています。職場の服装は多様化と柔軟化が進んでいるといえるでしょう。
■服装の明確なルールがある職場は約2割、暗黙のルールや個人の常識に任せられている職場が約6割。
職場における服装ルールについては、「個人の常識の範囲で任されている」が43.4%と最も多く、「明文化されたものはないが、暗黙のルールがある」が18.7%で、明確な規定がない職場が主流であることがわかります。ただし、「規定・ガイドラインが決められている」(23.0%)といった回答も合わせると、約8割が何らかの枠組みのもとで服装を選んでいる状況です。必ずしも自由放任ではなく、各自が周囲に配慮しながら判断している職場の実態がうかがえます。
■具体的な服装制限は「ショートパンツ不可(男性)」が最多。見た目の印象や清潔感を重視傾向。
職場の服装ルールに関する具体的な内容では、「ショートパンツは不可(男性)」が34.1%で最多でした。次いで「オフィスカジュアル」(32.3%)、「デニムは不可」(30.5%)、「髪色に関する指定」(30.0%)など、服装の種類や身だしなみに関する細かなルールが一定数見られます。過度な露出やカジュアルすぎる服装を控えるよう求める項目が多く、見た目の印象や清潔感を重視した規定が多い傾向がうかがえます。
■服装の規定やルールがある職場の約8割が「ガイドラインは重要」と認識
服装に関する規定や暗黙のルールがあると回答した人に対し、その重要性を尋ねたところ、「まあ重要」(59.4%)と「とても重要」(20.6%)をあわせて約8割が肯定的にとらえていました。「あまり重要でない」と回答した人は16.6%にとどまり、何らかのルールがある職場においては、その存在を前向きに受け止めている傾向が見られます。自由な服装が浸透しつつある中でも、一定の枠組みや共通認識を保つことの意義が意識されているといえます。
■約7割がリアル面談では相手の服装が気になると回答。オンラインでは約5割と、状況による意識の差が明確に。
取引先や面談相手の服装・身だしなみが気になるかをシーン別に尋ねたところ、「リアル面談」では約7割が相手の服装が気になると回答しました。ただし、「こちらから訪問」では「気になる」が28.3%で最も多かった一方で、「相手が来訪」の場合は23.1%と、やや寛容な傾向が見られます。さらに「オンライン会議」では「あまり気にならない」(26.0%)が最多で、気にならないとの回答が約半数を占め、相手の服装への関心は最も低くなりました。これらの結果から、対面の中でも“訪問する側”であるほど相手の印象や礼儀を重視する傾向があり、状況によって服装に対する意識に差があることが読み取れます。
■相手の服装で気になるのは「短パン」約7割。「肩が出るようなノースリーブ」約6割。露出やラフさに敏感な傾向。
取引先や面談相手の服装や身だしなみが「気になる」と回答した人を対象に、具体的に気になる服装を聞いてみたところ、最も高かったのは「短パン」(70.1%)で、「肩がでるようなノースリーブ」(59.6%)、「ミニスカート」(53.9%)、「柄ありTシャツ・ジャケットなし」(37.8%)と続きました。いずれも露出度の高さや過度なカジュアルさが共通しており、気になる派の中でも一定のフォーマル感を求める意識が強いことがうかがえます。自由な服装が認められる時代においても、相手に対する配慮や場に応じた節度を重視する傾向が見られます。
■約半数が5年前と比べて職場の服装のカジュアル化・多様化を実感
5年前と比べた職場の服装の変化について尋ねたところ、「カジュアル化・多様化が広がっている」との回答が54.4%と過半数に達しました。一方で「5年前とは変化は感じない」も44.8%を占めています。これは、従来のスタイルが比較的フォーマルだった職場ではカジュアル化を実感する一方で、すでにカジュアルなスタイルが浸透していた職場では、変化が少ないと感じている可能性も考えられます。職場ごとの文化や背景の違いが、意識の差に表れているといえるようです。
■カジュアル化・多様化の背景に「意識面の変化」が最多の64.6%。働き方・気候・風土の変化も影響。
職場での服装がカジュアル化・多様化していると感じる理由として、最も多く挙げられたのは「働き方の変化(個の尊重等意識面の変化)」で64.6%にのぼりました。次いで「働き方の変化(在宅勤務等ハード面の変化)」(54.8%)や「気候変動」(54.1%)も過半数に達しており、物理的・環境的な要因も影響していることがうかがえます。また、「企業風土の変化」(28.4%)や「ファストファッションの台頭」(13.1%)も一定の割合で挙げられており、服装の自由化には多面的な要因が関わっていることが見て取れます。
■職場の服装の変化によって「生産性の向上」や「気持ちの前向きさ」など肯定的な影響
職場の服装のカジュアル化・多様化が仕事における個人の意識に与えた影響について、「動きやすくなったことで、生産性が上がった」が最も多く32.6%にのぼりました。次いで「緊張感がなくなった」(19.2%)、「服装に悩むことが増えた」(13.1%)、「気持ちが前向きになり、生産性が上がった」(12.2%)と続きます。肯定的な変化が見受けられ、職場の服装が柔軟になったことで心身の快適さやモチベーション向上につながっていることがうかがえます。
■仕事の服装変化による私服への影響、「ない」が約7割。
仕事での服装の変化がプライベートの私服に影響しているかを尋ねたところ、「あまり影響していない」(44.1%)、「まったく影響していない」(24.1%)と、影響を感じていない人が約7割にのぼりました。一方で、「少しは影響している」(26.7%)、「とても影響している」(5.1%)と、影響を感じている人も3割程度見られます。職場の服装がカジュアル化したとはいえ、もともとカジュアルな傾向にある私服に対しては、変化が及びにくい実態も見受けられるようです。
Q. 具体的に私服がどのように影響していると感じるのか教えてください。

・私服もオシャレするようになった。
・購入する洋服の幅が広がった。仕事で着用できるかどうかで購入するか決めているので。
・仕事の服装がカジュアルになったことで、私服用に購入した洋服も結局仕事でも着てしまうので、服装のオンオフがなくなってしまった。
・仕事中の服装が、そのまま私服になっている。いや、仕事中の服装がラフになってきているので、私服に着替えなくてもリラックスできる。いやいや、リラックスできる私服で仕事をしている!!
Q. 最後に、仕事をするときの服装、身だしなみについてあなたが思うことや、心がけていることがあれば教えてください。

・清潔感を大切にしている。来客がある時はカジュアルすぎないように気を付けている。
・周りの目を気にしつつ、髪の毛や色、顔の表情に気をつけながら、挨拶は明るい笑顔で接するように心掛けています。
・ダボダボしすぎず、きちんと感があるけど楽。モノトーンで揃えたり、さし色を入れたりしてみたい。年相応に品よく。
・制服自由化は時代の流れで否定はしないが、社外に対してはある程度節度を持って不快な気持ちにさせない服装が必要と思う。
【お問い合せ先】
<アンケートの内容について>
株式会社カウネット 「カウネットモニカ事務局」
E-mail info@kaunetmonika.com (10時~16時、月~金) 菅沼・齊藤

<報道関係者のかたはこちら>
株式会社カウネット 広報担当(担当:小林・坂田)
E-mail: kaunet_pr@kaunet.net

この調査結果を引用・転載いただく際には、事前にご連絡の上
下記を出典元として記載してください。
「カウネットモニカ」

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