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<第4回> 「この書類なんだっけ?」がなくなって、仕事効率アップ!

ふせんが差し込める再生クリヤーホルダー
- ※画像は回覧用(商品番号:4277-1302)
クリヤーホルダーにふせんが差し込めるスリットを入れることで、「ふせんがはがれて何の書類か分からなくなってしまう」という “お困りごと” を解決した<ふせんが差し込める再生クリヤーホルダー>。
社内での回覧はもちろん、デスクで書類を整理する時のインデックス替わりにも便利です。


私たちが担当しました!
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<企画担当>
好きなお菓子:せんべい
イルカさん(男性)
今日のランチ:生姜焼き定食
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<開発担当>
好きなお菓子:ポッキー
コアラさん(男性)
今日のランチ:肉みそ炒め
<ふせんが差し込める再生クリヤーホルダー>ができるまで
カウネットモニカ会員の皆さんがここで商品作りに参加してくれました!


書類整理や資料の回覧など、職場で一緒に使われることの多いクリヤーホルダーとふせん。
皆さんからのアンケートの結果、「クリヤーホルダーに貼ったふせんがはがれやすい」というお悩みが多いことに気がつき、<ふせんが差し込める再生クリヤーホルダー>の企画がスタートしました。ふせんをはがれにくくするにはどうすればいいのか、企画担当と開発担当が試行錯誤を重ねた<ふせんが差し込める再生クリヤーホルダー>の開発秘話をご紹介します。
企画のきっかけは、皆さんからの写真に写ったあるものでした


カウネットモニカ事務局:こんにちは、カウネットモニカ事務局です。まずはお客様の声をヒントに新商品のコンセプトを考える、企画担当のイルカさんに、企画のきっかけを聞いてみます。
イルカさん(企画):実は以前から、カウネットモニカ会員の皆さんに投稿していただいた写真の中に、ふせんを貼ったクリヤーホルダーが数多くあり、不便を感じているのではないかと気になっていました。例えば、ふせんが反り返ってはがれかけていたり、ふせんがはがれないよう、のりやテープで固定していたりというものです。のりやテープの跡が残って、汚れているものもありました。
私も社内で、書類を回覧する時に、ふせんに用件を記入してクリヤーホルダーに貼ることが多いのですが、ふせんの端が反り上がっていたり、ふせんがはがれて何の書類か分からなくなったりすることがよくあるんですね。ふせんをのりやテープで固定することもありますが、面倒だし、きれいにはがせず、跡が残るのも困ります。そうした “お困りごと” を解決するために何かできないだろうかと思ったことが、<ふせんが差し込める再生クリヤーホルダー>を企画するきっかけになりました。
カウネットモニカ事務局:なるほど。カウネットモニカ会員の皆さんの写真がきっかけとなり、皆さんの中にある潜在的な “お困りごと” に気がついたのですね。
イルカさん(企画):はい。それで、のりやテープを使わずにふせんの反りやはがれを防ぐにはどうすればよいか考えて、まずは2つのアプローチを検討しました。
一つは、ふせんの改良です。ふせんがはがれるのは粘着面が片面にしかないからで、両面に粘着のりを付ければ、はがれにくくなるだろうと考えました。しかしこの案では、文字を書きにくくなる、お客様がふせんの表と裏を混同してしまうかもしれないというデメリットがありました。
もう一つは、クリヤーホルダーにふせんを差し込めるスリットを入れることで、ふせんを固定する方法です。こちらは、ふせんを改良する場合に比べて、製造面での手間が少ないメリットがあります。
クリヤーホルダーはもともと素材をプレスして形を整えているため、形を整える時にスリットを入れるようにすれば従来の製造工程をそれほど変えることなく作れるので、お客様にコストを抑えて提供できる。そう考えて、クリヤーホルダーにふせんを差し込めるスリットを入れるという方向性が決まりました。粘着面とは反対の側を差し込むことで、ふせんをクリヤーホルダーからはがれにくくしようと考えました。
スリットを入れる方向性は決まった。次の課題は「どんなスリットにするか?」
カウネットモニカ事務局:なるほど。その後、どのように企画を進めたのでしょうか。
イルカさん(企画):まず、スリットの形について考えました。ふせんの片側を全部差し込むか、「ハ」の字形にして角だけ押さえるか。ふせんの片側を全部差し込むにしても、直線か曲線か。線ではなく、1~2ミリ幅の長方形や、楕円(だえん)形の穴を開けるか、色々なパターンを検討しました。
【スリットの形をどうするか?様々なパターンを検討】
クリヤーホルダーはカッターで簡単に切ることができるので、思いついた形状のスリットを自分のクリヤーホルダーに入れて、ふせんの差し込みやすさやはがれにくさを実際に試すことができるのがよかったですね。
結果として、穴を開ける方法ではふせんが外れやすいことが分かったので、直線か曲線のスリットにすることにして、開発担当のコアラさんにバトンタッチしました。
スリットの幅や角度にこだわって、使いやすさを追求!
カウネットモニカ事務局:開発担当のコアラさんは、企画担当のイルカさんから<ふせんが差し込める再生クリヤーホルダー>の企画を聞いて、どのような印象を持ちましたか?
コアラさん(開発):職場での回覧や伝言、ファイルの検索に特化している “お困りごと” に気づいた、ありそうでなかった企画だと思いました。実際に自分の周りでも、クリヤーホルダーに入った書類を回覧する時に、ふせんがはがれかけていたり、ふせんの端にテープを貼って留めていたりということがよくあったので、今回の “お困りごと” は非常に分かりやすく、共感できました。
カウネットモニカ事務局:企画担当のイルカさんからは直線か曲線のスリットを入れるということでしたが、商品開発はどのように進めたのですか?
コアラさん(開発):まず、スリットのサイズをどうするか、イルカさんと細かく詰めることにしました。職場でよく使われているふせんのサイズは、75×75ミリと、75×25ミリなんです。そこでクリヤーホルダーに入れるスリットも、その2つのサイズに合わせることにしました。問題は、ふせんの幅に対して、スリットの幅をどのくらい大きくするか、ということでした。
スリットに余裕がありすぎると、ふせんを差し込みやすい反面、外れやすくなります。逆に余裕が少ないと差し込みづらいですよね。ふせんの幅が25ミリや75ミリとそれほど大きくないので、1ミリ単位の細かな違いでも使いやすさに差が出ます。そのため、スリットの長さもミリ単位で細かな検証を重ねました。クリヤーホルダーに切り込みを入れる作業は、短時間でたくさんのトライができる案件だったので、その点はよかったですね。
カウネットモニカ事務局:検証を重ねる中で、何かつまずくことはありましたか?
コアラさん(開発):直線や曲線などのスリットに、ふせんを差し込んだりはずしたりという作業を繰り返していると、スリットの両端からクリヤーホルダーが裂けていくんです。これはまずいなと思いました。そこで思い出したのが、クリヤーホルダーの下側にある、山形の切れ込みです。
コアラさん(開発):この切れ込みが何のためにあるのかというと、クリヤーホルダーを開け閉めする時にかかる力を分散させるためなのです。切れ込みがないと、クリヤーホルダーを開け閉めする力が下部の溶着部分にダイレクトに伝わり、溶着がはがれてクリヤーホルダーがやぶれてしまうのです。そこでこの「力の分散」をスリットにも応用しようと考えて、スリットの両端に斜めの切れ込みを入れました。
カウネットモニカ事務局:なるほど。スリットに斜めの切れ込みがあることで、ふせんを差し込む力が分散されてクリヤーホルダーが裂けにくくなるというわけですね。
コアラさん(開発):ただ、当初は斜めの切れ込みではなく、スリットの両端に小さな丸い穴を開けることで、力を分散させようと考えていました。そのほうが、力がきれいに分散されるからです。でも、その方法だとクリヤーホルダーをプレスする工程で、丸くくりぬかれたゴミがたくさん出ることになってしまい、現実的ではありません。
次に考えたのが、スリットの両端にY字形の切れ込みを入れることでした。Y字形だと、力が2方面に分散されるので、斜めの切れ込みよりもよいと思ったのです。ただ、Y字形のとがった部分でお客様が指をけがするかもしれないという懸念から断念しました。
それで最終的に落ち着いたのが、斜めの切れ込みだったのです。切れ込みの角度も、30度、45度、60度、90度と検討して、もっとも使いやすい45度に決めました。
【切れ込みの形はこうして決まりました!】
ペーパーレス化が進んでも、クリヤーホルダーとふせんで書類を管理する人が多い
カウネットモニカ事務局:聞けば聞くほど、ふせんを差し込むスリット一つを作るだけでも、細心の注意を払っているのが分かりました! こうして完成した<ふせんが差し込める再生クリヤーホルダー>ですが、スリットが縦に入っているものと、横に入っているものがありますね。
コアラさん(開発):スリットが縦に入った<ふせんが差し込める再生クリヤーホルダー>は、ふせんを横から差し込めるので、クリヤーホルダーを立てて並べた時に「インデックス替わり」になります。また、75×75ミリのスリットが横に入った<ふせんが差し込める再生クリヤーホルダー>は、書類の回覧におすすめです。
最近は多くの職場でペーパーレス化が進んでいるようですが、まだまだ、印刷した資料を手元で管理するという方が少なくありません。お客様の用途に合わせて、色々なシーンで活用していただけると嬉しいです。

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