カウネットモニカ事務局： ＜ふせん貼りつけスライドボード＞を企画したきっかけは何だったのですか？

タヌキさん（企画）： もともとふせんの新商品企画のため、皆さんが普段職場でどのようにふせんを使用しているのかを調査したことがきっかけです。カウネットモニカ会員の皆さんから、「職場でのふせんの使用シーン」の写真を送っていただいたところ、デスクトップパソコンと同じように、ノートパソコンのモニター周りにふせんを貼っている写真が数多くあることに気が付きました。ただ、ノートパソコンのモニター周りは余白が少ないため、ふせんが剥がれ落ちそうで…とても気になりました。

カウネットモニカ事務局： 確かに！　ノートパソコンのモニター周りにふせんを貼ることがありますが、スペースが狭いと感じます。そこから “お困りごと” を導き出したのですね。

タヌキさん（企画）： はい。皆さんの投稿写真から、「ノートパソコンのモニター周りにふせんを貼りたいけれどスペースが狭い」という “お困りごと” があるのではと推測し、どうすれば解決できるかを考えました。

タヌキさん（企画）： ヒントになったのは、「カウコレ」プレミアムの＜メモスタンド　ふせん置き付き＞です。ふせんを＜メモスタンド　ふせん置き付き＞に貼ることでモニター周りがすっきりするうえ、ふせんが落ちたり、見落としたりする心配をなくせるんです。
ただ、ノートパソコンは持ち運んで作業することが多いため、机の上に置いて使う＜メモスタンド　ふせん置き付き＞では不十分かもしれない。ふせんには重要なメモやタスクを記入していることが多いから、ノートパソコンと一緒に持ち運びたい需要があるのではと、仮説を立てました。

カウネットモニカ事務局： そこからどのように企画を進めたのでしょうか。

タヌキさん（企画）： 仮説を検証するため、「仕事中に移動する際、持って行くことがある物は何ですか」というアンケートを実施したところ、約30％の皆さんが仕事で移動する際にふせんを持って行くことがわかりました。そこで今回の“お困りごと”の解決ポイントを「ふせんが貼れて、ノートパソコンと一緒に持ち運べる」ことに定め、ノートパソコンと一緒に持ち運んだ時にふせんが剥がれないこと、邪魔にならないことの2点を重視して、＜ふせん貼りつけスライドボード＞の仕様を検討しました。

最初は「取り外しができる」ふせんボードを検討しました。ノートパソコンで作業する時はモニターに付けて、移動する時は外して持ち歩くという想定です。でも、わざわざ外して持ち歩くのは面倒だし邪魔で、持ち運びに適さないということから却下になりました。
ふせんボードをノートパソコンに付けたままで持ち運ぶ仕様で、再検討を重ねることになり、何かヒントになるものはないかと自分のデスク周りを見渡したところ、ある商品を見つけてピンと来たんです！

カウネットモニカ事務局： ヒントになったある商品とは何ですか？

タヌキさん（企画）： 「カウコレ」プレミアムの＜スライドインデックスホルダー＞です。ホルダーの見出し部分を出したり隠したりできる特徴から、「ふせんボードもスライド方式にすればいいのでは」とひらめきました。ノートパソコンに貼ったふせんボードを必要に応じてスライドして隠すことで、移動時に邪魔にならず、ふせんを落としてしまう心配もない。ようやく、企画が確定しました。

カウネットモニカ事務局： ここで、開発担当のアルパカさんにバトンタッチ。タヌキさんから企画を受け取った時の感想を教えてください。

アルパカさん（開発）： ＜スライドインデックスホルダー＞のスライド部分を大きくする、という具体的な形が決まっていたので、企画を受け取ってすぐに、具体的な完成イメージを描けました。ただ、細かい部分で課題が多く、実現するのに難航しました。

カウネットモニカ事務局： 細かい部分での課題とは、どのようなものでしょうか？

アルパカさん（開発）： 企画の肝となる「スライドのしやすさ」です。＜ふせん貼りつけスライドボード＞は、ふせんを貼るボード部分と、ボードを収納する本体で構成しています。当初は本体を＜スライドインデックスホルダー＞と同じクリヤーホルダー素材で作ったのですが、いざボード部分をスライドしようとしたところ本体部分がたわみ、うまくスライドできませんでした。
いくつか別の素材を検討しベストな素材を見つけることができたのですが、今度は別の問題が浮上しました。

カウネットモニカ事務局： 別の問題とは？

アルパカさん（開発）： 本体部分のたわみは解消しましたが、新たに、ふせんを貼りつけるボードが本体に引っかかって出し入れしにくいという問題です。また、ボード面が滑らかすぎてふせんが剥がれてしまうことも発覚。それぞれ修正を加えては、スムーズに出し入れできるか、ふせんは落ちにくいか、タヌキさんと二人で検証を重ねました。ふせんが落ちにくいかどうかについては、ボード面にふせんを貼りつけた状態で1週間保てるか実験を繰り返しました。

カウネットモニカ事務局： 何度も検証を繰り返して、ようやく素材や仕様が決まったのですね。

アルパカさん（開発）： はい。あとは、ノートパソコンに貼りつけた時の強度も重要でした。移動時に、＜ふせん貼りつけスライドボード＞そのものが落ちてしまっては大変ですから。ここでも実験を繰り返し、ノートパソコンから剥がれ落ちないことを確認したうえで、ようやく完成。
出来上がってみると、テープで貼りつけるだけでコンパクトに持ち運びができるので、ノートパソコンだけでなく、タブレットや手帳に貼るなどの使い方もできると気が付きました。皆さんの働き方に合わせて、幅広く活用していただけると嬉しいですね。

カウネットモニカ事務局： 「移動先でもふせんでタスク管理したい」「ノートパソコンと一緒にふせんを持ち運びたい」という皆さんの “お困りごと” を解決する＜ふせん貼りつけスライドボード＞。発売後間もないながら、文具紹介サイトで取り上げられるなど注目を集めています。移動時にもふせんでタスク管理したいという皆さんに、ぜひ活用していただきたい商品です。