カウネットモニカ事務局： ＜ＺＩＰＺＡＰ手洗い・漂白用バッグ＞を企画したきっかけを教えてください。

サルさん（企画）： カウネットモニカの洗濯に関するアンケート結果から、約7割のお客様が職場で使うふきんや雑巾などをシンクで手洗いしていることが分かりました。さらに、「シンクが狭く洗いづらい」「漂白剤などの飛びはねが気になる」「シンクで漂白していることを知らない社員が洗い物をしてしまう」などの “お困りごと” があることも判明。皆さんの回答を読みながら、私も「そうそう！」と共感しました。

カウネットモニカ事務局： サルさんもお客様と同じような “お困りごと” を感じていたのでしょうか？

サルさん（企画）： はい。といっても私の場合は職場ではなく、第一子の育児中に家庭で感じた “お困りごと” でした。 新生児って排泄物が漏れたり、食べ物を戻したり何かと汚れ物が多いのですが、そのままでは他の衣類と一緒に洗濯機で洗うことはできないので、洗面器などでその都度予洗いしていました。そうすると今度は洗面器の汚れが気になって...。ただでさえ赤ちゃんのお世話で時間がない中、衛生面に気を配りながらの洗濯がとても大変でした。皆さんどうしているんだろうと気になってネットで調べたところ、「予洗いにジッパー付き袋やビニール袋を利用している」という方が多くいらっしゃいました。

カウネットモニカ事務局： なるほど、ジッパー付き袋やビニール袋に入れて予洗いすれば、洗面器などを汚さなくて済みますね。

サルさん（企画）： そうなんです。とても良いアイデアだと思いました。早速試したところ、便利さを実感しました。ジッパー付き袋やビニール袋なら使い捨てができるから、衛生的だし、つけ置き洗いや漂白したい時にもぴったりだと思いました。とくにジッパー付き袋は密封できるので、袋が倒れて漂白剤が漏れたり、もみ洗いなどをしていて洗剤が飛びはねたりすることも少ないです。
復職後、職場での洗濯に関するアンケートの結果を見ながら、この “お困りごと” の解決に当時の経験が生かせるのではないかと思い、企画を始めました。

カウネットモニカ事務局： ご自身の経験がカウネットモニカ会員の皆さんの “お困りごと” 解決のアイデアに結び付いたのですね。

サルさん（企画）： はい。ただ、一般的なジッパー付き袋は洗濯をする前提で作られているわけではないので、洗濯物と水を入れた時に重みで自立しにくい問題点があると感じていました。
そこで、自立しやすいように大きめのマチを付けたジッパー付き袋を試作。企画会議で提案したところ、すぐに商品化に向けて進めることができました。

カウネットモニカ事務局： ここで、開発担当のカンガルーさんにバトンタッチ。開発する上で、一番こだわった部分を教えてください。

カンガルーさん（開発）： お客様が実際に使った時の使いやすさと安全性を重視しました。カウネットモニカ会員の皆さんがアンケートへ 寄せてくださった回答の中には、職場でふきんや雑巾を洗う時に塩素系漂白剤を使用するといった声もたくさんありました。塩素系漂白剤は、万一目などに入った場合、とても危険です。
そのため使用中にジッパーが開いたり、袋が破けたりして中身が漏れることがないよう、ジッパーを二重にする、袋に十分な厚みを持たせるといったことを考えました。

カウネットモニカ事務局： 具体的な仕様はどのように決めていったのですか？

カンガルーさん（開発）： 水を入れてもみ洗いした時に破けない丈夫さと水漏れしないことが前提なので、耐荷重やもみ洗 いの実験を繰り返し、素材と厚みはもちろん、ビニール同士がくっついてしまわないようにすることにも気を使いました。
実験をする際、参考にしたのはカウネットモニカのアンケート結果です。カウネットモニカ会員の皆さんが職場で使い、洗濯するふきんやタオルの枚数を調査。それらを洗うのに最適な水量（目安は約 1.5L）は、タオルメーカーさんに協力を得て算出し、実験。その結果、布団圧縮袋に近い耐久性のある素材と厚みが決まりました。

カウネットモニカ事務局： サイズはSとMの2種類ありますね。

カンガルーさん（開発）： 職場で手洗いすることの多いふきんが入るSサイズ、フェイスタオルが入るMサイズの2種類の展開です。社内の給湯室で、実際に洗うものを入れてサイズを検討しました。
また、職場では急須や湯飲みも漂白するという声もあったため、マチは 10cm と大きめに設計。実 際に急須と湯飲みを入れた時にちょうど収まるサイズにしました。

カウネットモニカ事務局： 普通のジッパー付き袋とは違って、デザインにも工夫が見られますね。

カンガルーさん（開発）： はい。実はカウネットモニカのアンケート結果から、「漂白中と知らない社員が漂白液を流してしまう」「洗面器などでつけ置き洗い中、上から水を入れられてしまう」などの “お困りごと” があることが分かっていました。そこで「漂白中」「つけ置き洗い中」のチェックボックスを目立つ位置に記載。職場の誰が見ても何をしているかがひと目で分かるようにしています。自分でメモする欄には、部署名などを記入できます。

カウネットモニカ事務局： 左下に、約1L、1.5Lの目盛りが入っていますね。

カンガルーさん（開発）： 洗濯に関するアンケート結果から、つけ置きや漂白する時に水を入れ過ぎてしまう人が多いことを把握していたので、規定量がひと目で分かるよう目盛りを入れ、使いやすさを追求しました。
実は＜ＺＩＰＺＡＰ手洗い・漂白用バッグ＞には、同時期に企画・開発した＜洗濯用洗剤　泡スプレー＞と＜洗濯用漂白剤　泡スプレー＞という商品があるんです。どちらも、手洗い時に必要な洗剤量がワンプッシュで出るので、＜ＺＩＰＺＡＰ手洗い・漂白用バッグ＞と一緒に使うと、より手軽に手洗いできます。
さらに、＜ＺＩＰＺＡＰ手洗い・漂白用バッグ＞の裏面には、商品の使い方を記載。誰でも簡単に、正しい量で洗濯・漂白ができるように工夫しています。 これらのアイデアは企画担当のサルさんからも出ていて、二人で相談しながら進めました。

カウネットモニカ事務局： ＜ＺＩＰＺＡＰ手洗い・漂白用バッグ＞の箱には、側面と上面、2つの取り出し口がありますね。

カンガルーさん（開発）： 使う皆さんの収納場所に合わせて、ジッパー付き袋を取り出しやすくするためです。
一般的なジッパー付き袋の場合、取り出し口は側面だけにありますが、カウネットモニカのアンケート結果からは、洗濯用品をシンク下などで深さのある引き出しに立てて収納している職場が多いことが分かっていました。そのため、箱を立てて収納していても中身が取り出しやすいよう、箱の上面にも取り出し口を付けたんです。
実は企画担当のサルさんも、自宅でジッパー付き袋を立てて収納しているそうで、この工夫にはサルさんの実体験も生きているんですよ。

カウネットモニカ事務局： ジッパー付き袋に水を入れ、洗剤や漂白剤をスプレーし、洗濯・漂白するというアイデアに安全性 をプラス。同時に企画・開発を進めた＜洗濯用洗剤 泡スプレー＞＜洗濯用漂白剤 泡スプレー＞と一緒に使うことで、さらに便利になりますね。
実はこの商品のノズル部分の色はカウネットモニカの「かんたんアンケート」による会員の皆さんの声で決まったんですよ。参加してくださった皆さん、ありがとうございます！
（かんたんアンケートあなたが職場で使ってみたい洗剤ボトルの色は？）

実際に使用したお客様からは、「手軽だし、袋で密閉できて衛生的なのがいい。リピ確実です」 「漂白中なのが一目瞭然（りょうぜん）。狭い給湯室でも邪魔にならない」「袋に入れてもみ込むので、 洗剤も漂白剤も少量で洗濯物に行き渡るのがいい」など、喜びの声も多数届いています。
職場で使って便利だったという声の他に、「マスクを洗うのにも便利」「お弁当袋や子どもの上履きの漂白にも使える」など、家庭で活用しているお客様の声も。
職場での “お困りごと” と企画担当者の実体験から生まれた商品だけに、職場はもちろん、家庭でも たくさんの皆さんに使っていただきたいです。