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<第24回>持ち運べる♪ 衛生面が気になる、かばんの直置きを解決!
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折りたためるかばん置き
- 商品番号:3066-2483
サッと広げるだけでOK。かばんを床に直置きしたくないという “お困りごと” を見事に解決するアイテムが登場しました。使わない時はコンパクトに折りたためるうえ、床につく部分も内側に折りたためて清潔に使えるから、オフィスの自席はもちろん、移動中や外出先にも持ち運んで使えます。
私たちが担当しました!
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<企画担当>
担当商材(カテゴリ):チェア、収納用品
シマリスさん(女性)
いつか行きたい場所:ギリシャ
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<開発担当>
担当商材(カテゴリ):事務用品全般
豆柴さん(男性)
いつか行きたい場所:グランドキャニオン(アメリカ)
<折りたためるかばん置き>ができるまで
カウネットモニカ会員の皆さんがここで商品作りに参加してくれました!
企画担当者が普段から感じていた職場の「かばん置き」に関する不満から企画がスタート。同じ不満を抱える皆さんの声を丁寧に読み解き、プラスアルファの工夫も加えたアイテムは、何よりも清潔を保ちたい今にぴったりの仕上がりになりました。
アンケート調査で【自身の “お困りごと” =皆さんの “お困りごと” 】を実証!
カウネットモニカ事務局:<折りたためるかばん置き>を企画したきっかけを教えてください。
シマリスさん(企画):私自身が以前から、「職場の床に通勤かばんを直接置きたくない。かばんの底が汚れるのが嫌だ」と感じていました。偶然にも、自席の近くに丸椅子があったのでそこにかばんを置いていたのですが、ふと、皆さんの中にも同様の “お困りごと” を抱えている方がいるかもしれないと思ったんです。
そこで、自分の仮説が正しいかどうかを実証するための調査を行いました。
カウネットモニカ事務局:どんな調査をしたのですか?
シマリスさん(企画):最初に、職場での通勤かばんの置き場所について、皆さんに写真で投稿してもらいました。すると思った通り、大半の方が通勤かばんを床に直接置いていることが分かりました。同時に、「床に直接置くのを避けるために、通勤かばん用の入れ物か台が欲しい」という声も見つかりました。
そこでより詳しく調べるために、職場での通勤かばんの置き場所やかばんが汚れることについてどう思うかのアンケートを実施しました。その結果、通勤かばんの置き場所は「デスク周りの床や側面」という回答が55.4%、かばんの汚れについては、「置くところが汚れていそうで気になる」という回答が32.6%ありました。
この2つの調査結果から、自分の感じていた不満が、皆さんの “お困りごと” でもあることが確認できました。
市場調査で見えてきた “お困りごと” を解消するかばん置きの条件とは?
カウネットモニカ事務局: カウネットモニカの皆さんも、シマリスさんと同じ “お困りごと” に直面していることが判明したのですね。そこから、どう解決しようと考えたのでしょう?
シマリスさん(企画):かばん置き自体は目新しい商品ではなく、世の中には様々なタイプのかばん置きがあります。まずはそれらを徹底的にリサーチしました。その結果、一般的なかばん置きは箱型やキャスター付きなどの飲食店向けの商品が多いため、デスク周りに置くには大きすぎることが分かりました。最近はフリーアドレスの職場も増えています。カウネットで商品を企画するなら、職場に置いても邪魔にならず持ち運びもできるコンパクトなものがいいと考えました。そのため、様々なメーカーの通勤かばんの大きさを調べて、どの程度の大きさなら皆さんの通勤かばんに入れて持ち運べるのか、大体のサイズを割り出しました。
また、既存のかばん置きの中には、実際にかばんを置いた時にかばんが倒れてしまう商品がありました。そうした商品を注意深く観察すると、かばんを置く面が平らである共通点が見つかりました。一方で、かばんを置く面にくぼみがある商品は、かばんが倒れることが少ないことも分かりました。
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<ヨコから見た図>
かばんを置く面が平らだとかばんが倒れやすい -
<ヨコから見た図>
かばんを置く面にくぼみがあるとかばんがたおれにくい
シマリスさん(企画):せっかくかばん置きを使っても、かばんが倒れてしまうと床の汚れがついてしまいます。そこで、かばんが倒れにくいよう、上部にくぼみをつけることも決めました。
カウネットモニカ事務局: アンケートで探った皆さんの声と、作りたいかばん置きのイメージがあったからこそ、商品化につながったのですね。
シマリスさん(企画):はい。ただ、企画会議では「通勤かばんに入れやすく、持ち運びができること」に加えて、「かばんに入れた時に、かばんが汚れず衛生的なこと」も重視するようにと指摘がありました。前者は企画段階でしっかり検討していましたが、後者はその時点で十分検討できておらず、ハードルが高そうだなと感じました。
“お困りごと” には共感できるが、難易度の高い開発にどう挑む?
カウネットモニカ事務局: シマリスさんから企画概要を聞いて、どう思いましたか?
豆柴さん(開発):僕もカフェやフリースペースで仕事をすることがあるのですが、今回の企画は、そうした場面でまさに感じていた “お困りごと” を解決するアイデアだったので、きっと皆さんに喜んでいただけると思いました。ただ、開発は難航する予感しかなかったですね(笑)。
通勤かばんに入れやすい大きさ・形状で、軽ければ軽い方がいい、というオーダーですが、そもそも、かばん自体の大きさも重量も様々なので…。そこをどうクリアするか、頭を抱えました。
とはいえ、やるしかありません。それに、企画段階でシマリスさんが参考となる商品や、平均的な通勤かばんのサイズを調べてくれていたので、まずはこの2つを手掛かりにおおよそのサイズを決めることにしました。
煮詰まった試行を一旦クリアに。シンプルな問いから飛び出したアイデア
カウネットモニカ事務局: なかなかに難しい企画だったのですね。ところで、完成した商品を見ると、折りたたむ脚の部分がとてもユニークな形状です。
豆柴さん(開発):これも、「折りたためる」「コンパクト」を実現するために試行錯誤した結果です。
企画会議で重視するように指摘された「通勤かばんに入れやすく、持ち運びができること」「かばんに入れた時に、かばんが汚れず衛生的なこと」をクリアするには、どのような形状にするかがとても重要になります。じゃばらに脚をつけたもの、巻物みたいにぐるぐる巻ける板に脚をつけたものなど、何パターンも案を出したのですが、なかなかピンとくるものがなくて。
そこで、一度難しいことを抜きにして「作りたいものは折りたたんでコンパクトになり、脚が出てくるもの」とシンプルに考えることにしました。すると、「飛び出す絵本のように、脚が飛び出してきたら面白いのでは?」というアイデアが浮かびました。そこからは、折り紙のように紙を折ったり、切り貼りしたりと、シミュレーションの日々。飛び出す絵本のような仕掛けを施したかばん置き、という形状がぼんやりと見えてきました。
理想的なかばん置きの形状を追い求め、検証と試行錯誤を重ねる
カウネットモニカ事務局:飛び出す絵本とは、思いがけない発想ですね! ぼんやりと見えた形状が、現在のものになった決め手を教えてください。
豆柴さん(開発):理想的なかばん置きの形状をさらに詰めていくと、①コンパクトになる、②置いた時にかばんが倒れない、③持ち運ぶ時にかばんの中が汚れにくい、という3つのポイントを叶えたいことに気づきました。
この3つのポイントを叶える解決策の条件は、①半分に折りたためる、②広げた時に中央にくぼみができる、③折りたたんだ時に脚も内側に折りたたんで収納できる(広げると脚が出てくる仕掛け)、という3つに絞られました。
そこからは、3つのポイントを押さえたサンプルを作り、ひたすら社内で検証。②中央のくぼみの角度と、③脚の形状を求めました。
難航したのは③脚の形状で、かばん自体が重いと脚が崩れてしまいます。かといって脚に強度を出しすぎると、広げた時に中央にくぼみができない。最終的に現在の仕様に落ち着くまで、何度も検証を重ね、試行錯誤しました。
最後に、かばんに入れた時に汚れにくいことを確実にしようと、折りたたんだ際に広がらないように、面ファスナーで留める仕様にしたのもこだわった点です。
カウネットモニカ事務局:何度も試行錯誤を繰り返した末に、ようやくできた理想的な形状なのですね。それに、持ってみると思いのほか軽いです。
豆柴さん(開発):持ち運べることも条件だったので、軽さを最優先しました。それでも、平均的な通勤かばんの重さ(3kg)にしっかり耐えられますよ。汚れにくく、もし汚れても拭き取りやすい素材を選んでいるので、清潔に持ち運んでいただけるはずです!
カウネットモニカ事務局:こうして完成した<折りたためるかばん置き>。飛び出す脚は折りたたむとスッキリ収納でき、かばんの中が汚れにくいのもうれしい気配りです。こちらは持ち運べるのが特徴ですが、現在、靴置きも兼ねたデスク下に置いて使うタイプも企画・開発中です。皆さんのスタイルに合わせて、ぜひ使ってみてください。
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