カウネットモニカ事務局：LED照明は政府も注力する分野で、地球温暖化対策計画（2016年5月13日の閣議決定）において、「LED等の高効率照明を、2020年までにフロー（新たに出荷される照明器具）で100％、2030年までにストック（国内に設置されている照明器具）で100％達成」を目標に掲げています。ここ数年で普及が加速しているのも納得ですね！　カウネットでも、LED電球の動向に変化はあるのでしょうか？

クロネコさん（開発担当）：まさにその閣議決定に続くタイミングで、カウネットにもLED電球ブームがやってきました。それから約5年が経ち、ちょうど買い替え時期。当時はナショナルブランドしか扱っていなかったので、今こそ、プライベートブランドである「カウコレ」プレミアムで、LED電球を企画開発したいと考えました。

カウネットモニカ事務局：なるほど。LED電球の買い替え需要があると踏んで、「カウコレ」プレミアムで展開しようと考えたわけですね。

シロクマさん（企画担当）：はい！　そこでまずはカウネットモニカのアンケートで、職場で使用するLED電球についてヒアリングを実施。すると、半数以上がLED電球を使用していること、おもに家電量販店で安さを重視して購入していることがわかりました。

また、選定・購入する際の “お困りごと”としては、「型の種類が多くて難しい」が36.9％、「光の種類が多くて難しい」が32.9％と、この2つが大半を占めていることが判明しました。

また、備蓄に関しては、複数種類を保管している職場が多く、44.1％が「2〜4個保管している」、51.7％が「倉庫などのバックヤードスペースで保管している」という現状が見えてきました。

カウネットモニカ事務局：アンケートで皆さんの現状がぼんやりと見えてきました。今回は写真投稿も募ったそうですね。

シロクマさん（企画担当）：そうなんです。「LED電球の保管状況」について写真投稿での調査を実施しました。その結果、2〜4個ほどの複数種類の電球をまとめて倉庫などのバックヤードスペースで保管している様子を把握することができました。また、使用場所をパッケージの空いたスペースに書き込み、どこで使うのか管理者以外にも分かるよう工夫しているケースが多く見られました。

カウネットモニカ事務局：LED電球の保管状況を写真で見て、「光や型の種類が多くて難しい」という “お困りごと” は、保管時にも共通することがわかりました。これは企画に活かせそうですね！

シロクマさん（企画担当）：はい！　選定・購入時も保管時も、パッと見てわかる必要な情報をパッケージに入れたいという想いが高まりました。

とはいえ、この時点ではまだカウネットらしいLED電球のかたちはぼんやりとしていて。そこで再度カウネットモニカでアンケートを実施し、「職場で使用する電球について」もっと具体的に掘り下げてヒアリングしました。

カウネットモニカ事務局：念入りですね！　2回目のアンケートから、どんなことが見えてきたのでしょうか？

シロクマさん（企画担当）：職場でもっともポピュラーなLED電球を探ると、一般型で口金サイズ26、ワット数は40Wまたは60W、光色は昼白色または電球色、光の向きは全方向タイプであることがわかりました。

シロクマさん（企画担当）：続いて、主流のLED一般型電球に関して、家電量販店などで市場調査をしました。どのパッケージも、LED電球のスペックのよさをうたった、店頭映えするデザインばかり。対してカウネットが作るなら、カウネットらしさを追求したい。皆さんの使いやすさを考え、在庫管理しやすいよう、パッケージには必要な情報だけをシンプルに入れたいと考えました。

カウネットモニカ事務局：必要な情報はどう決めたのですか？

シロクマさん（企画担当）：ここでもアンケートをフル活用しています。「職場で保管する際、パッケージに記載してある情報の中で目立って欲しいもの」から拾った光色・ワット相当数・口金サイズの3項目に絞り、「管理しやすいLED電球」の企画が固まってきました。

会議では、「商品名や商品パッケージのデザインをもっとわかりやすく」という指摘を受け、「パッと見たときのわかりやすさ」を第一目標に掲げ、引き続き開発に進みました。

カウネットモニカ事務局：2度のアンケートと写真投稿という確固たる裏付けがある企画なので、開発はスムーズに進行したのではないでしょうか？

クロネコさん（開発担当）：わりと（笑）、スムーズでしたね。まずは、LED電球制作のパートナーをどこにお願いするかを検討しました。
アンケート結果の、「家電量販店で安さを重視」して購入していることから、信頼できる品質かつ皆さんが求めやすい価格を提案してくれたヤザワさんとタッグを組むことに決定しました。

残りはこの商品の肝である、パッケージの制作です。

企画の段階でとったアンケートと会議での指摘をもとに、「パッと見た時のわかりやすさ」重視のデザインを試行錯誤しました。
ここで役に立ったのが写真投稿での調査。保管しているLED電球の、手前にくる面が表面、天面などさまざまだったことから、縦・横どちらに並べても判別しやすいよう、表面と天面に必要な情報を入れることにしました。

カウネットモニカ事務局：メモ欄や、使用済みかどうかのチェックボックスは便利そうですね。これは、クロネコさんのアイデアですか？

クロネコさん（開発担当）：アンケートのフリーアンサー、皆さんの声がヒントになっています。

「後日回収される使用済みの電球と一緒に保管しているので、ちゃんとわけて保管しないと新品か使用済みのものかわからなくなる時がある」という “お困りごと” や、「チェックボックスがあれば、チェックをつけるだけで済んで手間が省ける」「交換日や注意点などを記入できる欄や枠があるといい」という回答がヒントとなり、メモ欄やチェックボックス入りのデザインを思いつきました。

カウネットモニカ事務局：フリーアンサーの声もしっかり反映することで、他と差別化が図れるんですね。

クロネコさん（開発担当）：はい！　カウネットの企画開発は皆さんの声があってこそです。

シロクマさん（企画担当）：選定・購入する際、約6割が「今使っているものと同じかどうか」を重視すると回答しているように、LED電球の市場規模が狭いことは、アンケートからも鮮明です。

クロネコさん（開発担当）：その市場に新たに参入する際、既存の商品と差別化を図るためにカウネットらしい付加価値をプラスしたい。そこで頼りになるのが、アンケートを通じた皆さんの声なんです。小さなことでも、どんどん本音のご意見を聞かせてください！

カウネットモニカ事務局：ご意見をお待ちしております！　さて、おおまかなデザインが決まりました。続いて、試作でしょうか？

クロネコさん（開発担当）：試作品は、パソコンを使い、イラストや必要な文字情報を入れたパッケージを自分でデザインし、プリントしたものを組み立てて作りました。シロクマさんと社内で実際に棚に並べてみて、「パッと見たときのわかりやすさ」を検証。微調整を繰り返しました。

カウネットモニカ事務局：2色展開ですが、色はどう決めたのですか？

クロネコさん（開発担当）：アンケートのフリーアンサーに、「購入時にワット数や昼白色・昼光色などを間違えにくいパッケージになっているといい」という回答を見つけ、カラーリングも色々とパソコン上で試しました。
白地に色文字からスタートし、最終的に、自然光の色味に近い昼白色はグリーン、暖かみのある電球色はオレンジに落ち着きました。
また、商品名は会議での指摘を受け、「メモ欄付き」を追加してわかりやすくブラッシュアップしました。

カウネットモニカ事務局：高品質はもちろん、管理しやすく、価格も安い！　カウネットらしさが満載ですね。

クロネコさん（開発担当）：はい！　カウネットには、購入者も使用者も管理しやすいLED電球があります。今後はさらに、皆さんの認知度を上げるのが目標です。売れ行き次第では、アンケートで使用率3位だった昼光色や、口金サイズの追加など、ラインアップを増やしていきたいと思っています。

カウネットモニカ事務局：皆さんの声を丹念に拾い上げ、使うシーンを思いやるカウネットならではのLED電球が誕生しました。長寿命で省エネが期待できるLED電球は、今後も市場拡大が見込まれます。付加価値がキラッと光る＜ヤザワ　メモ欄付きで管理しやすいLED電球＞に注目が集まります。