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カウコレプレミアム<第40回>すきまで効率よく整理整頓! 棚板に吊り下げられる書類収納トレー

今回紹介する商品はこちら
すきまで効率よく整理整頓! <br>棚板に吊り下げられる書類収納トレーA4ワイド

棚板に吊り下げられる書類収納トレー
A4ワイド

商品番号:7353-0909、7394-8032、7394-8049
収納庫やキャビネットの棚板に吊り下げて、書類や角2封筒を収納できるトレー。ファイルボックスの上などのデッドスペースを有効活用して、庫内の整理整頓や収納力アップを図ります。

私たちが担当しました!

企画担当

<企画担当>
ラビットさん

おすすめの「カウコレ」プレミアム商品:
棚板に吊り下げられる書類収納トレー
次に行きたい旅先:佐渡島
企画担当

<企画担当>
ポメラニアンさん

おすすめの「カウコレ」プレミアム商品:
取り出しやすいアルカリ乾電池
次に行きたい旅先:沖縄
開発担当

<開発担当>
カワウソさん

おすすめの「カウコレ」プレミアム商品:
ツール管理シート
次に行きたい旅先:五島列島(長崎)

<棚板に吊り下げられる書類収納トレーA4ワイド>

カウネットモニカ会員の皆さんがここで商品作りに参加してくれました!

流れ流れ

「雑然とした収納庫内のデッドスペースを有効活用できないだろうか」。企画担当者が感じた “お困りごと” からスタートしたのが今回の企画。リサーチ、試作、検証は、じっくり丁寧に。加えて、使う皆さんのことを最優先にしたひと工夫もプラス。カウネットらしいものづくりの裏側に迫ります。

企画担当者が収納庫を開けて気づいた、ある “お困りごと” とは?
アンケートに回答

カウネットモニカ事務局:今回紹介するのは、収納庫やキャビネットの棚板に吊り下げるタイプの収納トレーです。なぜこの商品を作ろうと思ったのでしょうか?

ラビットさん(企画):ある日、社内にある収納庫を開けたとき、乱雑になっている状態の中に意外と空いているスペースがあることに気づいたんです。そこで、「収納庫内のデッドスペースを有効活用することはできないか?」と思ったのがきっかけです。

  • ファイルボックスの上に書類や封筒が置かれていたり、無駄なすきまがあったり。煩雑すぎて必要な書類を取り出すのもひと苦労。
    ファイルボックスの上に書類や封筒が置かれていたり、無駄なすきまがあったり。煩雑すぎて必要な書類を取り出すのもひと苦労。

ラビットさん(企画):収納庫の棚板は高さ調整ができても、無駄な空間は必ずある。ケースによってはそこに強引に書類や封筒などが差し込まれて、整理整頓もままならないという“お困りごと” を感じました。見た目も煩雑だし、ファイルボックスから中身を取り出しにくいというのも悩ましい限りです。

カウネットモニカ事務局:ご自身が体感された “お困りごと” を解決する商品を企画しようと考えたわけですね。

ラビットさん(企画):はい。このデッドスペースを埋める収納アイテムはどうだろう。キッチンなどでよく見かける収納トレーを応用して使えないだろうか? 職場で見過ごされがちなすきまを狙ったカウネットらしいアイテムができるはず! という思いで、案を練り上げていきました。

浮上した “お困りごと” は一般的なものなのか、皆さんの声を探る

ポメラニアンさん(企画):ただ、ラビットさんが気づいた “お困りごと” は個人的なことであって、かなり限られたニーズかもしれない。そこでユーザーの方はどう感じているのかを、カウネットモニカのアンケートと顧客訪問で調査を行いました。

カウネットモニカ事務局:しっかり裏付けをとるのはカウネットの流儀ですね。結果はどうだったのでしょうか?

ポメラニアンさん(企画):アンケートでは、カウネットモニカ会員の約67%が「共用の収納庫を使用していて、収納スペースが足りない」と感じており、収納庫に収納されているものは「書類・ファイル(A4サイズ)」が約85%と圧倒的に多いという結果でした。
つまり、収まりきらない書類が溢れ出るという状況が予想できました。
さらに収納庫のデッドスペースを有効利用するための、収納庫の棚板に吊り下げて設置できるハンギングラックを「魅力的と感じる」方が約77%という回答も、企画を進めるうえで後押しになりました。

  • グラフ
  • グラフ

ポメラニアンさん(企画):実際にお客様のところに出向いてどんなニーズがあるか調査する顧客訪問では、ダンボールでトレーを作り棚板に貼り付けている例や、キッチンのシンク下で使う収納ラックを代用している例が見られました。
これらの調査から、ファイルボックス上のデッドスペースにハマる収納トレーは一般的にニーズがあると確信しました。

ラビットさん(企画):キーワードは収納庫内のすきま収納。ファイルボックスを置いたときにできるすきまに、書類を取り出しやすく収納できるトレーという企画が固まりました。

カウネットモニカ事務局:企画会議での反応はどうでしたか?

ポメラニアンさん(企画):「デッドスペース収納として需要があるのでは?」とコンセプトが評価されたことで、開発のGOサインはスムーズに出ましたね。

商品化を目指し、試作と検証の試行錯誤を繰り返す

カウネットモニカ事務局:いよいよ開発ですが、商品の実現にあたり、試行錯誤の連続だったとお聞きしています。

カワウソさん(開発):そうなんです。まずは、社内や市販されている収納庫を徹底的に調査するところからスタートしました。

ポメラニアンさん(企画):一般的な収納庫のサイズを把握するのに、アンケートや市場調査を活用。皆さんのリアルなご意見が参考になりました。

カワウソさん(開発):実際に収納庫を購入して、試作品の使い勝手を検証。ミリ単位でサイズや引っ掛ける部分の傾きなどの変更、改良を繰り返すこと10数回! 「カウコレ」プレミアムとしてシビアな数値が求められる商品となりました。

カウネットモニカ事務局:実際に手にとってみると、緻密に設計されたことがわかります。スチール製で造りがしっかりとしていますね。

ラビットさん(企画):はい。スチール製に決まる前は布製も候補に上がっていましたが、試作品を実際に設置し検証してみると、書類の重みでバランスがとれず却下となりました。

カワウソさん(開発):そもそも収納庫の棚板がスチール素材であることが多いことから、見た目のことも考えてスチール製に決定。スチール素材の商品は、手作業で製作するため、ミリ単位のサイズ変更や角度調整ができるので、こだわりをかたちにしやすかったのは大きな利点でしたね。

難航を極めたのは、引っ掛ける部分。細部まで皆さんの使いやすさにこだわった!

カウネットモニカ事務局:カウネットのこだわりをかたちにするためにも、スチール製は必要条件だったんですね。ここから仕様を決めていくのに、さらに苦労したそうですが。

カワウソさん(開発):はい。トレーを収納棚に引っ掛ける部分の形状に大苦戦。当初はマグネット式を検討していました。「デスク下のデッドスペースを有効活用できて優秀!」と、すでに高評価を得ている<katazuk書類トレー>から連想したかたちでしたが、棚板は凹凸があるものがあり、マグネットではうまくくっつかない棚もあることがわかりました。
そこで、引っ掛けるかたちに軌道修正。きしめんのような平たい形状にしてはどうだろう、と考えました。

  • 引っ掛ける部分がきしめんのような平たい形状だったときの試作品。
    引っ掛ける部分がきしめんのような平たい形状だったときの試作品。

カワウソさん(開発):早速、試作品を作り検証したところ、いくらきしめんのような薄い形状でも、段差が生じて、ファイルボックスや書類などに干渉してしまうことがわかりました。

  • 上段のファイルボックスが乗り上げてしまい、取り出しにくい状態に。
    上段のファイルボックスが乗り上げてしまい、取り出しにくい状態に。

カワウソさん(開発):そこで、引っ掛ける部分の長さを変えてみることにしました。ファイルボックス手前にややできる空きスペースを利用して、最長でも50mmの長さにするのはどうだろう?
しかし、これも実際にトレーに入れた書類の重さによっては耐えられずに、トレーが後方に傾いてしまうという問題が露呈しました。

  • ファイルボックスの手前50mmに引っ掛けるかたちは、不安定でNG。
    ファイルボックスの手前50mmに引っ掛けるかたちは、不安定でNG。

カウネットモニカ事務局:帯に短し襷に長しの状況を打開したのが、現在の形状というわけですね。

カワウソさん(開発):はい。幅を狭めて、長さはある程度の重さに耐えられるように当初のように長くする。きしめん形状のまま薄くしてみては? いっそ、きしめんのような薄い四角形状は白紙に戻し、形状を変えてみては? いろいろ迷走しましたが、最終的に完成したのが現在の丸棒のワイヤーでした。

  • ファイルの間に差し込んだ状態(画像上)と、ファイルの下に差し込んだ状態(画像下)。丸棒を用いた場合、上段の収納物への影響が少ない。
    ファイルの間に差し込んだ状態(画像上)と、ファイルの下に差し込んだ状態(画像下)。丸棒を用いた場合、上段の収納物への影響が少ない。
  • 丸棒のワイヤーで構成。収納した書類が奥に滑り落ちない工夫も光る。
    丸棒のワイヤーで構成。収納した書類が奥に滑り落ちない工夫も光る。

カワウソさん(開発):丸棒にすることで上のファイルボックスへの干渉はほぼ改善されました。ところが、またしてもここで問題が発生! 丸棒にして設置面を減らしたことで、強度が低下してしまったんです。

カウネットモニカ事務局:どうクリアしたのですか?

カワウソさん(開発):検証を重ねて得られたのは、トレーと丸棒の角度でした。きしめん形状のときも丸棒に変更したときも、トレーと引っ掛ける部分は平行状態で設計していました。そこで書類や封筒などの負荷を割り出し、書類を入れた時に平行を保てるよう角度を調整したんです。その結果、90度にやや満たない絶妙な角度(やや下向き)に着地しました。

仕様の決め手となったのは、皆さんの声! ユーザーファーストのものづくり

カウネットモニカ事務局:A4ワイドというサイズにもこだわったそうですね。

カワウソさん(開発):全体的なサイズ設計も攻めに攻めました。
幅はカウネットモニカのアンケート、「ハンギングラックを使用するとしたら、中に収納したいもの」の回答を参考に、収納庫内のデッドスペースで多く見られた、角2封筒の封を開けた状態で、さらに横にしたA4ワイドが入るサイズがベストだと判断。デッドスペースに2つ並べて設置できるギリギリのサイズ感となりました。

  • 「ハンギングラックの中に収納したいもの」1位はA4サイズの書類。収納庫内では角2封筒が乱雑に差し込まれているケースが多かった。
    「ハンギングラックの中に収納したいもの」1位はA4サイズの書類。収納庫内では角2封筒が乱雑に差し込まれているケースが多かった。
  • 一般的な収納庫に、2つ並べてスッキリ納まる寸法で設計。
    一般的な収納庫に、2つ並べてスッキリ納まる寸法で設計。

カワウソさん(開発):高さは、ファイルボックスを取り出す時にしっかり手がかかることを大前提に設計しました。

  • 収納トレーを吊り下げた状態でも、ファイルボックスは取り出しやすい仕様に。
    収納トレーを吊り下げた状態でも、ファイルボックスは取り出しやすい仕様に。

カワウソさん(開発):耐荷重は、書類や重たいカタログを入れて検証し、傾いてファイルボックスに干渉しない1.0kgとしました。色はポメラニアンさんがアンケートで調査し、約56%の皆さんが回答したホワイトに決定。

ポメラニアンさん(企画):実際に購入されてから皆さんが、「あれ?設置できない」ということがないように、とにかくマーケティングはぬかりなくしました。ただし、棚板の厚みによっては使えない収納庫や棚板に厚みのある収納庫もあるため、「対象外」と注意書きを加えています。

  • 「設置の際の注意点」として、対象外の収納庫をリサーチ。
    「設置の際の注意点」として、対象外の収納庫をリサーチ。

カウネットモニカ事務局:それはうれしい、カウネットならではの気配りですね。
こうして、使う皆さんを最優先した心のこもったものづくりで、絶妙な仕様の書類収納トレーが完成しました。

一見シンプルな造りですが、使ってみたらそのよさを実感できるという、カウネットらしい商品の誕生です。実際に、「無駄なスペースがなくなってよかった」「しっかりとした作りで丈夫。書類の出し入れが楽で、奥に落ちないのもいい」「好きな場所に簡単に設置できる」とモニターの間では高評価を得ています。

収納庫のデッドスペースという、見過ごされがちな空間を、収納スペースに昇華させ、効率よく整理整頓を実現できる今回の商品。そんな身近な “お困りごと” を解決するお助けアイテムを今後も開発していきたいと3人は熱く語ってくれました。

  • 棚板に吊り下げられる書類収納トレーA4ワイド
矢印

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